曲:火取ゆき 詞:友川かずき(Tomokawa Kazuki)
「柿の実なっても誰もいない家」
黒い冬空が どこまでも広がっている
兄サの嫁ごは どうしたのだろう
アカシアを打つ キツツキはどうしたのだろう
柿の実なっても誰もいない家
犬とて所在なげてある
この家には手を汚さなかった人間の
清しさと 物足りなさがある
眼を凝らしたら 誰もかもが居て
私だけが居ないのは どうしたのだろう
ヒザを畳んでさっきまで 犬を見ていた
青い葉むさぼる犬を見ていた
私の秋だけが 消えた
澄みきった それは秋の実で
終わらない のーんとした発情
柿の実なっても誰もいない家
「無柿無人的家」
冬日的黑天擴散到處
老哥的新娘是怎麼了
啄木鳥敲打金合歡花是怎麼了
無柿無人的家
狗兒無所事事
這家手無髒污的人們
清清爽爽缺這缺那
眼睛凝滯 誰都還在
就只有我不在是怎麼了
剛疊起膝之前 還有看見狗
貪婪著青葉的狗
只有我的秋消失了
總算澄淨 秋天果實
永不結束 獨自發情
無柿無人的家