2014年12月25日 星期四

[音]夜へ急ぐ人(ちあきなおみに捧ぐ)


詞曲:友川カズキ
譯:橙子

「夜へ急ぐ人」

夜へ急ぐ人が居りゃ
その肩 止める人も居る
黙って 過ぎる人が居りゃ
笑って 見てる人も居る
かんかん照りの昼は怖い
正体あらわす夜も怖い
燃える恋程 脆(もろ)い恋
あたしの心の深い闇の中から
おいで おいで
おいでをする人 あんた誰

「ネオンの海に目を凝(こ)らしていたら
波間にうごめく影があった
小舟のように あっけないそれらの影は
やがて哀しい女の群と重なり
無数の故郷(ふるさと)と言う 涙をはらんで
逝(い)った」

にぎやかな 夜の街角で
かなわぬ夢の別れいくつ
勇気で終わる 恋もありゃ
臆病で始まる恋もある
かんかん照りの昼は怖い
正体あらわす夜も怖い
燃える恋程 脆(もろ)い恋
あたしの心の深い闇の中から
おいで おいで
おいでをする人 あんた誰


「向夜急行的人」

有人向夜急行
也有人拍肩劝阻
有人默然走过
也有人带笑观望

铮铮白日的正午令人恐惧
原形毕露的午夜也令人恐惧
恋情越是热烈越是脆弱
从我心底深深的黑暗中
说着“过来,过来,过来”的人
你是谁

“凝神望向霓虹的海洋
便可见波澜间蠢动的黑影
小舟般乏味的黑影
渐与成群的悲伤女人重合
将无数故乡化为眼泪”

繁华的夜的街角
多少无望的梦的离别
有因勇气而终结的恋情
也有因怯懦而开始的恋情

铮铮白日的正午令人恐惧
原形毕露的午夜也令人恐惧
恋情越是热烈越是脆弱
从我心底深深的黑暗中
说着“过来,过来,过来”的人
你是谁

2014年12月24日 星期三

[音]マッチ売りの少女


詞曲:友川カズキ(Tomokawa Kazuki)

「マッチ売りの少女」

少女のユメのすき間には
あったかいお父ちゃんが棲んでいる
あったかいお父ちゃんが会いたくて
少女は今夜も月の下
男の顔は木枯らし色
いつでも決まってる木枯らし色
マッチを一本買って下さいな
マッチを一本買って下さいな

悲しくなんかないのよ
涙は夜風のしみたせい
早く抱いて下さいな
あなたの情のともしびで
男のさがは墮落色
いつでも決まってる墮落色
マッチを一本買って下さいな
マッチを一本買って下さいな

酔っ払いたちが過ぎてゆく
少女の孤独の波の中
唄がひとつ欲しいよな
いつか聴いたやさしい唄
男はそれを唄えない
女はそれを唄わない
マッチを一本買って下さいな
マッチを一本買って下さいな


「賣火柴的少女」

少女在夢境的縫隙
與和煦父親在一起
想與和煦父親見面
少女今夜依舊月光下
枯枝色的男人臉龐
是何時開始如此破敗
拜託你買一根火柴
拜託你買一根火柴

沒有什麼悲傷喔
眼淚被夜風凍結
請快點來擁抱我
在你情感的照耀下
墮落的男性本色
是何時開始如此墮落
拜託你買一根火柴
拜託你買一根火柴

喝醉人們熙來攘往
少女的孤獨破浪中
想一個人唱著歌
曾經聽來溫柔的歌
男人唱不出那首歌
女人無法唱那首歌
拜託你買一根火柴
拜託你買一根火柴

2014年12月20日 星期六

[音]祭りの花を買いに行く


詞曲:友川カズキ

「祭りの花を買いに行く」

祭りの花を買いに行く
村の鈴木商店へ
木々はさえざえと天にあり
祭りの花を買いに行く

いつもの顔 いつもじゃない顔
子供もよそゆきおべべ着て
かごめかごめを唄ってる
祭りの花を買いに行く

上の姉やにはブルースター
チーの姉やには 山ききょう
祖毋のミヤには夏小菊
祭りの花を買いに行く

年に一度の無礼講
たいこや笛も鳴りやまず
いずれも浮けれて あから顔
祭りの花を買いに行く


「來去買花祭祀」

來去買花祭祀
村裡的鈴木商店
群木勃勃朝天
來去買花祭祀

昔顏依舊昔顏不依舊
小孩外出光鮮亮麗
玩著唱著籠中鳥
來去買花祭祀

大姐買的是彩冠花
姐姐買的是山桔梗
祖母美雅買的是夏小菊
來去買花祭祀

一年一度痛飲宴會
太鼓笛子響不停
大伙個個臉色泛紅
來去買花祭祀

2014年12月18日 星期四

[音]ちあきなおみ__男と女の狂騒曲


詞曲:友川かずき(Tomokawa Kazuki)
譯:西野里佳、しゅんじん

「男と女の狂騒曲」

友情を無情に売り渡し
酒に溺れて項垂れる
男が一人おりまする
男が一人おりまする
愛に生きると言いながら
いつか孤独とすり替わった
いつか孤独とすり替わった
女が一人おりまする
女が一人おりまする

大の男と思いつつ
小さな女に泣かされる
男が一人おりまする
男が一人おりまする
笑った顔の奥底に
キチンと傷をしまいこんだ
キチンと傷をしまいこんだ
女が一人おりまする
女が一人おりまする

長い月日の重たさに
そっと目を閉じしゃがみこむ
男が一人おりまする
男が一人おりまする
優し過ぎは曲者と
知っていながら落ち込んでいった
知っていながら落ち込んでいった
女が一人おりまする
女が一人おりまする

男と女の協奏曲は
所構わず突っ走る
神様お許し下されな
神様お許し下されな

素知らぬ顔の二人が
育む夢の侘しさよ
育む夢の侘しさよ
神様お許し下されな
神様お許し下されな


「男女狂想曲」

無情地賣掉友誼
沉溺酒精頭垂垂
孤單男子
孤單男子
總說著有人愛我
何時替換為孤獨
何時替換為孤獨
孤單女子
孤單女子

成年男子心事重重
被小女生弄到痛哭
孤單男子
孤單男子
微笑的表面下
準確地遮掩住傷口
準確地遮掩住傷口
孤單女子
孤單女子

眼前年月是漫長沉重
慢慢闔上眼蹲跪在地
孤單男子
孤單男子
與溫柔的壞人
有意沉淪下墜
有意沉淪下墜
孤單女子
孤單女子

男與女的協奏曲
四處高嘯
神明請寬恕他們
神明請寬恕他們

裝糊塗的兩人
寂寞做著夢
寂寞做著夢
神明請寬恕他們
神明請寬恕他們

2014年12月17日 星期三

[音]ちあきなおみ__視角い故里


詞曲:友川かずき(Tomokawa Kazuki)

「視角い故里 」

砂けむり 舞ってる町並みに
ふるえて 立ちすくむ若い影
どうしたの どうしたのっても きこえない
そんな都会の 朝 昼 晩
わたしこの頃 ちょっと ノイローゼぎみで
煙草をばっかし ぶうぶう ふかしているよ
ネェネェ 楽しいことってないものね
田舎に帰るたって 別にあてはないしね
今夜わたし 寒いな わたし

つくり笑い テレビから流れてる
やけに むし暑い土曜の夜
お客さん お客さん と呼びかける
ききあきた はやり唄呼びかける
わたしこの頃 わりあい カラッとしてきたよ
つまらぬことは 見猿 聞か猿 言わ猿よ
ネェネェ 年をとるって早いものね
田舎に帰るたって 別にあてはないしね
今夜わたし 眠いな わたし

何を今わたし やりたいんだろ
どこへ 今わたし 行きたいんだろ
あっちみても どっちみても のっべらぽうぽう
まるでこの町も 蟻地獄
わたしこの頃 みる夢 いつでも同じ夢
真赤な夕陽が 海へ ぼちゃんと沈む夢
ネェネェ あの瞬間でいいものね
田舎に帰るたって 別にあてはないしね
今夜わたし ゆるいな わたし


「觀看故鄉」

沙塵 在街道舞著
驚嚇 抖動僵直的少年影
怎麼 怎麼 聽不見
這樣的城市 早 中 晚
我這時 有點 神經兮兮
只抽著菸 呼呼 吹著
喂喂 高興的事不存在哩
即使回故鄉 也沒有依靠了
今夜我 好冷 我

假笑 電視上的那些
自暴自棄 在溽熱週六夏夜
人客來喔 人客來喔 叫喊著
用聽到厭煩的流行歌叫喊著
我這時 意外地 感到乾燥
忍受不了的事 不見 不聞 不聽
喂喂 年華也太早逝了吧
即使回故鄉 也沒有依靠了
今夜我 好想睡 我

我現在是想做什麼呢
我現在是想去哪裡呢
這邊 哪邊 光如綢緞
這城鎮宛如蟻獅聚集
我這時 夢的夢 與往常相同
赤紅夕陽 朝海 啪嚓沉入的夢
喂喂 那瞬間實在是好
即使回故鄉 也沒有依靠了
今夜我 慢慢緩緩 我

2014年12月12日 星期五

[音]ちあきなおみ_普通じゃない


詞曲:友川かずき(Tomokawa Kazuki)

「普通じゃない」

あたしに こどもを うませた人
長距離トラックの運転手
アーー アーー
あの時私も 酔っていたしね
男の淋しさも すこしほしかったしね
どうせみんなもう あきらめ顔さ
普通じゃない 普通じゃない

ゆるしてしまえる うたがある
うたってしまえぬ うたがある
アーー アーー
子守歌を うたってやっても
なきやまないよ それでも母親 
この子がいとしい この子の笑顔に 
なまえがない なまえがない

やたらとあいさつ くださった人
陰口たたいた 張本人
アーー アーー
いちいちかみついても 始まらないしね
この子を抱きしめて 生きてゆくだけさ
どうせみんなは 善人面さ
普通じゃない 普通じゃない
普通じゃない 普通じゃない
アーー アーー


「事有蹊蹺」

與我生下孩子的是
跑長途的貨車司機
阿阿阿阿阿阿阿阿
那時我是喝醉了酒
想要來點男人寂寥
大家怎麼都死沉沉
事有蹊蹺事有蹊蹺

我已經原諒你 唱著歌
唱阿唱唱不完 唱著歌
阿阿阿阿阿阿阿阿
即使唱著搖籃曲
還是哭泣不止 但母親
還在孩子的可愛笑容裡
還沒有名字 還沒有名字

隨便打個招呼的是
到處說人壞話的人
阿阿阿阿阿阿阿阿
一一擊破根本沒用
只能抱緊孩子活下去
大家怎麼都面色善良
事有蹊蹺事有蹊蹺

2014年12月10日 星期三

[音]ちあきなおみ_海のそばで殺された夢


詞曲:友川かずき(Tomokawa Kazuki)

「海のそばで殺された夢」

月夜の晩に 夢を見たよ
海のそばで 殺された夢
その時 僕は 泣いていたよ
みじかく 青い あの春を
黒い波にもまれ もまれて
やがてきれいな 海の底へ
やさしくゆれて むかえておくれ
海の藻よ

僕を 殺してくれた人
とても穏やかな 顔立ちの人
その時 僕は 叫んでやった
しがらむ すべてに 「ありがとう」と
生まれて このかた
こんなに素直になれた僕は 初めてだろうな
よかったな よかったな
やさしくなれて 生きてるうちに


「臨海凶殺夢」

月亮高掛的夜晚 有個夢
臨海凶殺夢
當下我在哭泣
短暫的藍 春天
被黑浪推推搡搡
終至瑰麗海底
搖擺優雅 迎面款款
海藻阿

殺掉我的人
有著穩重的臉龐
當下我在喊叫
交織著「謝謝」
這樣的形式
我初次這般真誠
真好 真好
內心溫柔活跳

2014年12月9日 星期二

[音]火取ゆき__柿の実なっても誰もいない家


曲:火取ゆき 詞:友川かずき(Tomokawa Kazuki)

「柿の実なっても誰もいない家」

黒い冬空が どこまでも広がっている
兄サの嫁ごは どうしたのだろう
アカシアを打つ キツツキはどうしたのだろう
柿の実なっても誰もいない家
犬とて所在なげてある

この家には手を汚さなかった人間の
清しさと 物足りなさがある

眼を凝らしたら 誰もかもが居て
私だけが居ないのは どうしたのだろう
ヒザを畳んでさっきまで 犬を見ていた
青い葉むさぼる犬を見ていた
私の秋だけが 消えた

澄みきった それは秋の実で
終わらない のーんとした発情

柿の実なっても誰もいない家


「無柿無人的家」

冬日的黑天擴散到處
老哥的新娘是怎麼了
啄木鳥敲打金合歡花是怎麼了
無柿無人的家
狗兒無所事事

這家手無髒污的人們
清清爽爽缺這缺那

眼睛凝滯 誰都還在
就只有我不在是怎麼了
剛疊起膝之前 還有看見狗
貪婪著青葉的狗
只有我的秋消失了

總算澄淨 秋天果實
永不結束 獨自發情

無柿無人的家

2014年12月7日 星期日

[音]火取ゆき_地球がおかしい


曲:火取ゆき 詞:友川かずき(Tomokawa Kazuki)

「地球がおかしい」

笑うほどのことではなく
泣くにはさて至らない
人が人のカタチをして
ふざけてるだけじゃない
米をがんばるな 金のことをがんばるな
花のことで 花のことで 花のことで 充分

草花が耳をそばだてているさなか
鳥たちは音をためている
私のかよわい男たちは
縁側で爪を切っている
何もかもでない何か!例えて言うなら多くの自分
コスモスの揺れの中に 見え隱れするモノ!!

嘆きの話がスタイルで濡れてゆく時
男女が男になり女になり
世界も私もどうしようもなく
ヒザを畳んですわっている
声はバクチである 色香である言葉よ
夜の雲の 夜の雲のごときに 乱舞せん!!


「奇怪的地球」

不會讓人想笑
哭泣時機未至
繼續保持外觀
這不是耍白痴
米加油了嗎 努力賺錢了嗎
花兒 花兒 花兒 準備充分

花草正大張耳朵傾聽
鳥兒們改變著音調
我的軟弱孩子們
在外走廊剪指甲
什麼都沒有是怎樣!舉例來說大多是自己
在大波斯菊的搖晃中 隱約看見的玩意!!

沐浴在悲嘆話語形式中
男男女女男變男女變女
世界也好我也好都沒輒
疊起膝蓋坐著
賭博時的談話 淫蕩的言語
夜晚的雲 如同在夜晚的雲裡 亂舞亂鬥!!

2014年12月4日 星期四

[音]乱れドンパン節


詞:友川カズキ 曲:秋田県民謡
原譯:Randy

「乱れドンパン節」

あね山さ行ごか行がねがや
今ワラビッコ盛りだ
酒やの本当のええどごろ
ひとふぐべっこしょっかげでな

どんどんぱんぱんどんぱんぱん
どんどんぱんぱんどんぱんぱん
どどぱっぱどどぱっぱどんぱんぱん

自慢っこ言うなら負げないど
米っこ本場に酒本場だ
秋田のふぎなら日本一
野小町の出だどごろだ

お酒っこ飲む人かわいいべ
呑んでクダまぎゃなおかわいいべ
ブラリブラリと九人連れ
右に左に四人連れ

どごえのわらしだばこのわらし
昼間がらベロベロ酔っぽらってな
軀の悪いのがよぐ判る
ハナをたらしてゴロまいでな

鰯っこ喰ってだらトゲささったでゃ
まんまをドクッと呑んでやったらな
トゲは取れずに涙出だでゃ
肝やけるのなんのって話なんねな

うちの親父ははげあたま
隣の親父もはげあたま
はげとはげとがけんかして
どちらもけがねぇでよかったなぁ

朝間に起きれば 呑みたがる
戸棚の隅こさ 手こ入れて
あちこち見ながら 笑い顔
茶碗で五六杯も 知らぬ顔


「胡亂咚啪調」

去不去姉山吶
時令的蕨菜可茂盛
酒屋實在是好所在
揹著一瓢飲吶

咚咚啪啪咚啪啪
咚咚啪啪咚啪啪
咚咚啪啪咚啪啪

自吹自擂不輸陣
米的主場就是酒的主場
秋田蜂斗菜是日本第一
小野小町的出身地

喝酒的人們真可愛吶
若沒喝酒跟嚼舌更可愛吶
九人接連搖搖晃晃
四人接連往左往右

這是哪來的小鬼
一早就醉話連篇
一看就知沒教養
掛著鼻涕吵吵鬧鬧

吃沙丁魚被叉竹籤
籤跟著飯囫圇吞下
取不出籤也止不住淚
苦思焦慮說不出話

俺家的老爹是禿頭
隔壁的老爹是禿頭
禿頭與禿頭大打出手
所幸雙方毫髮均無傷

一早起床就想喝酒
櫥櫃角落東摸西摸
四處尋找滿滿笑臉
五六杯後換了張臉

2014年12月3日 星期三

[音]ユトリロの逃げ脚


詞曲:友川カズキ
原譯:Randy

「ユトリロの逃げ脚」

顔のないさみしい母と
同じ気持になりたかったのか
その画布はまるでおえつのようだ
逃げ込むさきなどどこにもないのだから
ただ脚をためていればよかったのだ
ただ脚をためていればよかったのだ
モーリス・ユトリロ霧の中

3人の女が雪の道を
ハイヒールで急いでいる
その背中を見届けながら
自問の筆など握るんじゃないぞ
ただ目を細めていればよかったのだ
ただ目を細めていればよかったのだ
モーリス・ユトリロ霧の中

自分の天才を信じていたのか
アル中の白い壁
絵葉書によってことは成され
社会は脳天の居そうろう
口惜しいことでしか何もかも
口惜しいことでしか何もかも
モーリス・ユトリロ霧の中


「尤特里羅揚長而去」

面無表情的寂寞母親
是想與她心緒一致嗎
那畫布像在嗚咽抽泣
甩開前方也無路可投
留點腳力蓄勢也好啊
留點腳力蓄勢也好啊
莫里斯.尤特里羅的五里霧中

三個女人在積雪道路
踩著高跟鞋匆促前行
直望穿釐清背影之際
這不是自闡自述蒙混
單靠瞇細縫眼不行嗎
單靠瞇細縫眼不行嗎
莫里斯.尤特里羅的五里霧中

是信賴自己的天份嗎
酒精中毒的白色牆面
當美術明信片來畫
社會寄生在別人腦袋
一切一切只剩悔恨
一切一切只剩悔恨
莫里斯.尤特里羅的五里霧中