2014年9月30日 星期二

[音]いつか遠くを見ていた


詞曲:友川カズキ

「いつか遠くを見ていた」

後悔なかれ水色の電車は  
雪降る川で大根洗えば    
ベートーベンが流れてゆくよ  
いつか遠くを見ていた    

黄色いクレヨンの切れっ端で  
描かれた道に立っているよ  
空はいまだ手付かずのまま  
いつか遠くを見ていた     

天使と悪魔に試された   
生きる以外のぜいたくよ   
ぜいを限りの放蕩よ     
いつか遠くを見ていた    

虚構ではありえぬはての   
反逆は幻の指        
指喰いちぎらせて      
いつか遠くを見ていた     

やんごとなき花をかかえて
ペンギンのように気をつけをして
きったはったで時間をすてて
いつか遠くを見ていた

母なるヒザのほこらで
ダダダッ ダダダッ 音なすは
稚気らの闇夜の花火
いつか遠くを見ていた

さかしらな風の中
その名を鬼ととどめいし
しなをつくるは吉祥天女だ
いつか遠くを見ていた

打たれし鐘か昭和のくしゃみか
肌身の切なさに比ぶれば
いざ喜劇のそこはかさ
いつか遠くを見ていた


「曾經看的很遠」

毋須後悔的水藍電車
在飄雪的河邊洗蘿蔔
漫溢出貝多芬
曾經看的很遠

拿切下的黃蠟筆
站在街道上畫畫
天空依然未變過
曾經看的很遠

天使魔鬼的考驗
生存以外的奢侈
完全奢華的放蕩
曾經看的很遠

哪有可能是虛構
你這反叛幻手指
被咬碎成千萬段
曾經看的很遠

擁非凡高貴的花
學企鵝直立不動
用暴力鬥棄時間
曾經看的很遠

母親的膝蓋祠堂
噠噠噠噠的聲響
孩子的闇夜煙火
曾經看的很遠

賣弄聰明的風中
滯著名為鬼的怪
撫媚的吉祥天女
曾經看的很遠

隆隆鐘聲昭和嚏聲
比起肉體的寂痛
欸微妙地像喜劇
曾經看的很遠

2014年9月21日 星期日

[詩]吹雪の海に黑豹が_腰の断面

from:吹雪の海に黑豹が 78/80

「腰の断面」

その日は老婆が雑市のように
露地に座っていた
小リスのようにアゴをカクッつかせて
明日の退屈を数えている

俺は新宿へ急いでいた
つまらないウタの話をするためにだ
どういうことになるかは最初から判っていたのだ
新宿駅には沢山のカンガルー達が
サングラスをして跳びはねていた

膝への長い無礼に俺は
弛んだ精神の奥で
恩師加藤先生のユメを考え乍ら
アパートまで勇気をドリブルして行った

川崎の終わった交差点では
巨人の国へ行く途中の人達が
空から海が降ってくるのを
力なく夢想していた

かがんであの時視たのは一体――――
雪だったか?
カエルだったか?
去り行く亀裂の山に立った
吠え狂う一頭の赤いライオン
だったかもしれない

2014年9月20日 星期六

[詩]吹雪の海に黑豹が_イメージ錯乱

from:吹雪の海に黑豹が 64/68

「イメージ錯乱」

ウタを
ウタわれる犯罪性について
危惧している牛達は
ぬけるような青空の下でも
すぐに折り重なって
夢を拡散してしまう

殴られた分だけ
殴ろうとして昂ぶる日常は
永遠にあこがれる『平凡』に向って
砂嵐の中で廃屋のように眠る

時速四百キロのイメージ錯乱は
古ぼけたアルバムの角から
最後の胃液を
嘔吐している

愚を認識して閉じていった
俺の呼吸への辛辣な挑戦も
何の感触もないまま

うすっぺらな一枚の春で
己の平骨を叩き乍ら
あっち側へ逃げ落ちた

屍になることを拒まない
踝にアザのある五人のトモダチと
駱駝の夢に憑かれた木の老人に
今夜
未解決のぶさまを
目擊された

眉をきれいに揃えたローソクの神秘に
哀しい姥を百年も背負い
針の孤独へ身を委ねた

働哭である山には
幾千羽の鳥が舞い
その生命の淵で
オレタチの努力は視力を喪失し
大衆の足ぶみの中で
腑抜けに果てた

俺自身の発見は
社会の火車に恍惚の髪型で従い
マスコミの沈黙する構造に過勞し
あらゆる精美なものへの(?)から
はじめる

嗚咽への報酬がぼける
現在
社会もう語られない

2014年9月11日 星期四

[音]三鬼の喉笛


原句:西東三鬼 曲:友川カズキ

「三鬼の喉笛」

黒人の 掌の桃色に クリスマス
ひよどりの ヤクザ健やか 朝日の樹
雑炊や 猫に孤独と いうものなし
爺婆の 裸の胸に こぼれるパン

梅雨はげし ムカデ殺せし 女と寝る
黒髪に 戻る染め髪 ひな祭
満月で きちがいどもは 眠らない
母の背に 貼り付きて 剥がせぬ夕焼け

眼帶の 内なる眼にも 曼珠沙華
ぱくと蛟を 呑むガマ お孃さんの留守
梅をかむ 少年の耳 透きとおる
美少女の 額に走路の かげりあり

おそるべき 君等の乳房 夏来たる
ほくろ美し 青大将は ためらわず
恋猫と 語る女は 憎むべし
爺婆の 裸の胸に こぼれるパン

ぼうだいなる 王氏の昼寝 端午の日
雪明かり 足無き影は 殺人者
大辻司郎 象の芸当 見て笑う
爺婆の 裸の胸に こぼれるパン

刺青の マリとてひとり 死にしのみ
水枕 ガバリと寒い 海がある
椎若葉 わが大足を かなしむ日
たんぽぽ然 三鬼の喉笛 見せたろか


「三鬼嗓門」

黑人的 桃色掌心 聖誕快樂
鵯鵊的 蓬勃黑幫 晨間之樹
雜膾粥 貓的孤獨 無語凝噎
祖父母 裸露胸膛 漾著麵包

激烈梅雨 撲殺蜈蚣 與女人睡
變黑髮 染回至 雛祭典
滿月下 瘋子們 不睡覺
母親後背 沾黏著 夕陽剝不掉

眼罩裡 眼睛會有 曼珠沙華
扒著蛟 吞嚥降魔 小姐專注
咬著梅 少年之耳 透明清澈
美少女 額頭蒙上 跑道陰影

實在驚人 乳房四露 夏日駕到
美麗黑痣 青色錦蛇 毫不猶豫
與發春貓 對話女人 憎恨有理
祖父母的 裸露胸膛 漾著麵包

膨大發脹 王氏午睡 端午節
雪地折光 無蹤黑影 殺人犯
大辻司郎 大象絕招 看到就笑
祖父母的 裸露胸膛 漾著麵包

獨孤的 麻里刺青 死路一條
水枕上 溫度計與 冰寒海洋
椎嫩葉 大腳邁著 悲慘日子
如蒲公英 三鬼嗓門 能出現嗎

2014年9月3日 星期三

[音]暇人のうた


詞曲:友川かずき
譯:西野里佳、しゅんじん

「暇人のうた」

電車に乗ってごらん 
それも夜の11時過ぎの 
いることいること暇人共が 
バーやキャバレー帰りの暇人共が

よくみてごらん 
素面の客なんていねえよ 
ヘナヘナおやじにヨタヨタ女 
どこまで乗ってゆくのやら その格好で

おいらもたまには酔っぱらって 
一度でいいから暇人さんの 
仲間に入れてもらいたい 
暇人さんよ


「閒人之歌」

去坐電車看看
已過夜晚十一點
有就是一堆閒人
從吧跟夜總會賦歸的閒人

好好地觀察看看
每個都喝到醉茫茫
軟癱老爹跟蹣跚女人
這種態勢是要坐到哪

俺一人也偶爾喝醉
一回也好想與閒人
結伴同行
閒人阿

2014年9月2日 星期二

[音]もろびとの無常


詞曲:友川カズキ

「もろびとの無常」

口惜しき荷を背負いて 
ブドウの房のようにもろく
身体を搖すって光ってみせる
誰ももうどこへも行き着かないのだ
眼の前を走りゆくものさえ
絵空事のうとましさの花々の興奮
絵空事のうとましさの花々の興奮

記憶は時代を撃つ 
撃ちながらもその背を生きる
老いぼれてなおじたばたする
誰ももうどこへも行き着かないのに
渇いた青い胸を突き出す
事件達の最後っぺかもろびとの無常
事件達の最後っぺかもろびとの無常

夢の機軸を舐めると
苦い血の味がする
懐かしく切なく詫び鳴きする
誰ももうどこへも行き着かないのか
高々とそそり立つ怒りさえ
死を数えての旅行きかもろびとの無常
死を数えての旅行きかもろびとの無常


「諸人無常」

背負種種遺憾
如脆弱的葡萄串
搖晃身軀放光芒
誰還能抵達何處
眼前奔馳的亦然
群花亢奮實在荒誕厭煩
群花亢奮實在荒誕厭煩

只剩攻擊時代
在其背後存活
掙扎的老糊塗
誰還能抵達何處
挺著乾渴的胸膛
窮途末路嗎諸人無常
窮途末路嗎諸人無常

舔舐夢的輪軸
發苦的血腥味
遙想痛苦的悲鳴
誰還能抵達何處
高聳的忿怒亦然
後悔莫及的旅程嗎諸人無常
後悔莫及的旅程嗎諸人無常

2014年9月1日 星期一

[音]似会った青春


詞曲:友川カズキ

「似会った青春」

喋るうまさより黙るうまさが これからは大切だよ
唄ってもいいし聴いてるもいいし らしさがでていればだよ
鉛筆の重さに自分の哀しさを のせてやる夢を見たよ
似会った青春だよ 似会った青春だよ

辛い坂道風がふいてたよ 昨日と何度も出会ったよ
すれ違う人は平泳ぎのように 脇目もふらず急いでたよ
求めるものが近くにあるから あんなに慌てているんだろう
似会った青春だよ 似会った青春だよ

映画の場面によく出てくるような 恋をしてみたいものだよ
きざなせりふを沢山あげたら かわりに別れがとんできたよ
やるだけやったらあとは待つだけさ 膝が枯れても待つだけだよ
似会った青春だよ 似会った青春だよ

二度とないから疲れてもいいんだ 男のいくさはー度きりだよ
創るもいいし壊すもいいし らしさが出ていればだよ
生きる怖さを勇気にかえて 好きなことやってみるんだよ
似会った青春だよ 似会った青春だよ


「這樣才青春」

善於閒聊不如善於沉默 這很重要
唱也好聽也好 秀出本質
乘著鉛筆力度下的哀傷 入夢遨遊
這樣才青春 這樣才青春

坡道上勁風吹拂 要邂逅幾次昨日
來人錯身游蛙式 目不斜視匆匆過
欲求的近在眼前 才如此慌慌張張
這樣才青春 這樣才青春

電影場景常有的 躍躍欲試的戀愛
獻上眾多做作台詞 分手馬上近在眼前
盡完人事就聽天命 哪怕等到海枯石爛
這樣才青春 這樣才青春

一次就拼到筋疲力盡 男人的戰場獨一無二
創造也好毀壞也好 秀出本質
生命恐怖提起勇氣 喜歡的事就要去試
這樣才青春 這樣才青春