2015年3月15日 星期日

[音]春の日の夕暮


詩:中原中也 曲:友川カズキ

「春の日の夕暮」

トタンがセンベイ食べて
春の日の夕暮は穏かです
アンダースローされた灰が蒼ざめて
春の日の夕暮は静かです

吁! 案山子はないかーーあるまい
馬嘶くかーー嘶きもしまい
ただただ月の光のヌメランとするまゝに
従順なのは 春の日の夕暮か

ポトホトと野の中に伽藍は紅く
荷馬車の車輪 油を失ひ
私が歴史的現在に物を云へば
嘲る嘲る 空と山とが

瓦が一枚 はぐれました
これから春の日の夕暮は
無言ながら 前進します
自らの 静脈管の中へです


「春日夕暮」

鐵皮板啃著仙貝
平穩的春日夕暮
由下竄上白灰蒼蒼
靜謐的春日夕暮

啊!有稻草人嗎ーー沒有吧
馬在嘶吼嗎ーー沒了吧
唯有在柔滑月光下
才溫馴的春日夕暮

咕突咕突原野寺廟紅彤彤
馬車車輪乾涸缺油
我朝著歲月實體發聲
天與山傳來一片訕笑

一枚瓦片脫落
從此春日夕暮
將會默默前進
朝我的靜脈而去