2013年12月8日 星期日

[音]家出青年


詞曲:友川カズキ

「家出青年」

春花に身をかがめて行った
時間達は虚ろに
俺の影に積み重ねられて行った
家出青年の背中は新しい腫れあがって行った
蒲団にもぐる時「このままでええや」思った
蒲団を蹴る時「このままじゃ駄目だ」思った
目をつむり乍ら走り去るあの煩わしさは
すべて遠い春の日の少年の骨の中だ
かかかかかかかか……

雪道に自分の可笑しさを並べて行った
次々と苦渋が濡れたままの姿で
いちころになった
家出青年の希望はドブ河を
チャプチャプ海へ泳いで行った
蒲団にもぐる時「このままでええや」思った
蒲団を蹴る時「このままじゃ駄目だ」思った
楽しさにまぎれて散ってゆく
赤いうらめしの花
それでも手配された人達は
怒りの気球を打ち上げた
かかかかかかかか……

にぎやかな
音ばやしの中にいた
地を這う孤絶の中にいた
家出青年のまぶたは
虚心にまみれて行った
蒲団にもぐる時「このままでええや」思った
蒲団を蹴る時「このままじゃ駄目だ」思った
目をつむり乍ら走り去るあの煩わしさは
すべて遠い春の日の少年の骨の中だ
かかかかかかかか……

最なる時のさなかにあって
人どちは皆一樣 寒立馬である
寒げな淋しげな風である
「次世代のため」なぞと言うから 滑稽になっちまう
「負の遺産」なぞと括るから たいがいになっちまう
原爆だろうと何だろうと
イヤなモノはイヤだと声を成せばいい
色素のない奥ゆかしき美意識なぞ
そんじょそこらの ニワトリのフンですらない
君よ 君よもしや
かつてこの国には まっ青な翼の鳥がいた

「貧困が暴力」なら 無知も暴力である 悔しき暴力である
「貧困が暴力」なら 無知も暴力である 悔しき暴力である


「離家青年」

春天花朵裡屈折著身前進
空虛的時間們裡
被自己積的影子壓著前進
離家青年背著新腫塊前進
鑽進被子 想著「這樣下去也好」
踢開被子 想著「這樣下去可不行」
閉上眼想逃離這類煩雜
全在遙遠春天裡的那少年骨頭中
咔咔咔咔咔咔咔咔......

雪道上與自己的可笑並行
接連被苦澀浸濕的身姿
萎靡易挫一擊就垮
離家青年的願望是在水溝裡
朝著嘩啦啦的海水游去
鑽進被子 想著「這樣下去也好」
踢開被子 想著「這樣下去可不行」
快樂地紛亂飛散
帶著恨意的紅花
被通緝的人們還是
將憤怒的氣球往上擊打
咔咔咔咔咔咔咔咔......

熱鬧非凡哪
在囃子樂聲中
在底層生活的孤絕中
離家青年的眼皮
滿佈著虛心前進
鑽進被子 想著「這樣下去也好」
踢開被子 想著「這樣下去可不行」
閉上眼想逃離這類煩雜
全在遙遠春天裡的那少年骨頭中
咔咔咔咔咔咔咔咔......

在這最關鍵的中心時刻
不分你我每個人都是 寒立馬
處在寒冷荒涼的風中
「為了下一個世代」實在強詞奪理 滑稽可笑
將一切歸為「負面遺產」 也太過馬馬虎虎
原子彈還是什麼的都一樣
不想要的東西就要說不要
對顏色沒有涵養的美意識
比四處都有的雞糞還不值
你 你是否是
曾經在這個國家 展開靛青翅膀的鳥

如果「貧困是暴力」 那無知也是暴力 悔恨也是暴力
如果「貧困是暴力」 那無知也是暴力 悔恨也是暴力


*第三段之後為311大地震後追加