2015年6月22日 星期一

[音]臨終


詩:中原中也 曲:友川カズキ

「臨終」

秋空は鈍色にして
黒馬の瞳のひかり
水涸れて落つる百合花
あゝ こころうつろなるかな

神もなくしるべもなくて
窓近く婦の逝きぬ
白き空盲ひてありて
白き風冷たくありぬ

窓際に髪を洗へば
その腕の優しくありぬ
朝の日は澪れてありぬ
水の音したたりてゐぬ

町々はさやぎてありぬ
子等の声もつれてありぬ
しかはあれ この魂はいかにとなるか
うすらぎて 空となるか


「臨終」

死灰色的秋空
黑馬眼瞳的光
百合乾枯掉落
阿 心已空虛嗎

既無神明也沒指引
窗邊婦人辭世
白色的天朦朦朧
白色的風冷颼颼

靠窗洗著頭髮
那優雅的手腕
早晨陽光灑落
水聲滴滴答答

嘈雜的街道
伴隨孩童聲
那這靈魂究竟化成
薄薄地散在空中嗎