2014年6月7日 星期六

[音]頑是ない歌


詩:中原中也 曲:友川カズキ
譯:橙子

「頑是ない歌」

思えば遠く来たもんだ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気は今いずこ

雲の間に月はいて
それな汽笛を耳にすると
竦然として身をすくめ
月はその時空にいた

それから何年経ったことか
汽笛の湯気を茫然と
眼で追いかなしくなっていた
あの頃の俺はいまいずこ

今では女房子供持ち
思えば遠く来たもんだ
此の先まだまだ何時までか
生きてゆくのであろうけど

生きてゆくのであろうけど
遠く経て来た日や夜の
あんまりこんなにこいしゅては
なんだか自信が持てないよ

さりとて生きてゆく限り
結局我ン張る僕の性質
と思えばなんだか我ながら
いたわしいよなものですよ

考えてみればそれはまあ
結局我ン張るのだとして
昔恋しい時もあり そして
どうにかやってはゆくのでしょう

考えてみれば簡単だ
畢竟意志の問題だ
なんとかやるより仕方もない
やりさえすればよいのだと

思うけれどもそれもそれ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気は今いずこ


「懵懂的歌」

回首来路漫漫
十二岁的冬日 那个黄昏
响彻港口天空的
汽笛的蒸汽 现在何处

月亮挂在云间
听见那汽笛声
身子竦然一缩
那时月亮正挂在空中

多少岁月过去
眼睛茫然追随着汽笛的蒸汽
悲从中来
那时的我 现在何处

如今携妻带子
回首来路漫漫
而前方
还有不知多少人生要走

还有不知多少人生要走
但是否能如漫漫来路的日日夜夜般
令人怀念
似乎并无自信

然而想到
活着便终究会尽力
如此天性
自己也甚觉可怜

转念一想
令人怀念的往昔
也有终究尽力之时
那么将来也总能如此走下去

想来简单
终究意志问题
除了设法去做别无他法
去做便好

虽说如此
十二岁的冬日 那个黄昏
响彻港口天空的
汽笛的蒸汽 现在何处