2014年2月12日 星期三

[音]青い水赤い水


一部:至道無難禅師 詞曲:友川カズキ

「青い水赤い水」

急ぎてやもし
もし手の中に 花あらば
あてどの季節が
固く凍れても指先を
空にかざせば 青い水赤い水

仮そめじゃなく
具体をしたいのだ 声あらば
つねれば痛い
肉があり口惜しさがある
ままのままじゃ許さない 青い水

生きながら
死人となりて なり果てて
思いのままに
する業ぞ 業ぞよき
水流るるに 似たる幻は 現し身

おのが身に
ばかさるるをば 知らずして
きつねたぬきを
おそれぬるかな おそれぬるかな
息せき切らせて走り抜けるのは 赤い水


「青水赤水」

若真如此急迫
那希望手中能 有花朵
在某個季節裡
被凍僵的手指
指縫裡的天空 青水赤水

不是突發奇想
想要掌握聲音 具體的
捏著皮肉會痛
絕望同樣痛苦
這樣不被原諒 青色的水

一邊活著
變成死人 直到最後
這樣想著
是業報吧 業報也好
水潺潺流 如夢似幻 現出肉身

在我的肉身裡
是笨蛋猴子嗎 我不知道
是狐與狸幻象
真是令人害怕 令人畏懼
呼吸紊亂 快速疾走 赤色的水

2014年2月11日 星期二

[音]絵の具の空


詞曲:友川カズキ

1:井戸の中で神様が泣いていた
2:絵の具の空

「絵の具の空」

あの角を曲がればと
いつもいつも思ってた
花咲く頃はことさらに
カカトを強く打ちつけた

空はどこまでも天高く
私ら魂吸い込んで
その殘酷な青さいつか
傷つけたいと思っていた

春でも夏でもなかったような
長い時節のさら底を
ハダカでさまよっているようだ
はくせい獣 声がする

オッホオッホ呼ばれても
戻るカカトがすでにない
いつかめざした角さえも
茫洋霧がけむってた

絵の具の空のまばたきは
青く硬く澄んでいた
絵の具の空のまばたきは
青く硬く澄んでいた


「塗料的天空」

一繞過那轉角
我經常妄想著
若花兒是盛開
腳跟會被擊垮

天空到處遼闊巨大
吸噬著我們的靈魂
早晚將那殘酷青色
賦予傷害

不是春天不是夏天
漫長歲月的皿底
有赤裸徬徨著的
野獸標本在吼叫

嗚吼嗚吼大叫
腳跟已無法回復
之前鎖定的轉角
已湮成茫然巨霧

塗料的天空瞬間
又藍又硬變澄淨
塗料的天空瞬間
又藍又硬變澄淨

2014年2月10日 星期一

[音]馬の耳に万車券


詞曲:友川カズキ

「馬の耳に万車券」

寒波襲来の翌朝
日がまだ明け切らない中
タバコを買いに外へ出たらば
ふいに男に呼び止められた

犬を散歩しているヤクザであった

目を逸らさずドヤ顔で男は
「今日の伏見はカタいかね」
と競輪のことを訊くので

「スンナリなら連は外さないでしょう」
と答えたら
「穴はどこかね」と再度訊くので

「それは戦わないラインでしょう」
と言うや否や
ふたつの白い息は闇に紛れて消えた

よもやか案の定か伏見はとんで
2万円台の万シュウになり
私はそれを少しおさえていた
件の彼はさてはて

男と犬は今でも私の中で
白い息をホンホンと吐き続けている

馬の耳に万車券
瞑想は時にほぞをかむことでもある

他力本願のしがなさに
アダ花はいたしかたなし
アダ花はいたしかたなし

咽からヤンチャな手が出たのだよ


「馬耳東風的百倍競輪券」

寒流襲來的隔日清晨
天色還未全明之際
外出買香菸
突然被男聲喚住

一個在遛著狗的黑道

洋洋得意眼睛直瞪著
「今天比賽伏見選手可以吧」
這樣問著我競輪的事

「順利的話不會掉出前兩名」
我這樣子回答後
「他第二的話誰會第一」他繼續問

「是在後面伏擊的第三隊伍吧」
我話一說出口
兩條白色鼻息就混雜消散在黑暗裡

是萬沒想到還是果不其然 伏見輸了
賠率達到了兩百多倍
這其中我有買了一些
不知那個男人怎麼買

男人與狗直到現在依然在我內心
確實地噗噗噗吐著白色鼻息

馬耳東風的百倍競輪券
默想時還是常悔恨萬分

仰賴他人是沒有前途的
不會結果的花你拿他沒輒
不會結果的花你拿他沒輒

調皮貪婪的手從咽喉伸出

2014年2月9日 星期日

[音]木々は春


詞曲:友川カズキ

「木々は春」

青空に群がる
淫蕩な男どもよ
喉仏の何と細く青い事
今すぐにでもさ
減らず口を叩いてさ
胸という胸の悲しみを語ってしまいそうだ

海静か 魂は病み
人々疲れ 木々は春

オーイと叫んでいるのに
誰も応えてくれない
誰も居ないのかと思うと ちゃんと居る
明るく瑞々しいものの
切なくならないよう
誰かれなく今は祈るだけだ

道尽きて 土香り
風失せて 木々は春

宝クジを買っている
老人の背骨に
ある種のオドつく懸命さがある
それはあたかも
オレ自身の傲慢さにも似て
僅かなもので懐かしいものだ

錆付いて夢 雪は花
払いのけて今日 木々は春

立去る者 居殘る者
疾風迅雷 木々は春

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず


「群木為春」

在藍天聚集著
淫蕩的男人們
喉結處卡著瘦青玩意
現在馬上就要
放肆胡言亂語
似會道出胸中全部悲傷

大海寧靜 魂魄有病
眾人俱疲 群木為春

喂大聲喊叫
卻無人應答
是沒人在嗎 又都好好在那
明亮鮮妍的事物
不要變得淒楚
現在任誰都只能祈禱

道路窮盡 土吐清香
風消散去 群木為春

買著彩券的
老人的脊椎
挾著不安拼搏的種子
那看起來直像
我自身的傲慢
微不足道令人懷念

鏽蝕的夢 雪變花朵
今日拂去 群木為春

行即遠去 居此留存
疾風迅雷 群木為春

盛開芬芳 終會凋謝*
世間眾生 諸行無常
俗世深山 今將越過
不再耽溺 沉醉於夢


*出自伊呂波歌

2014年2月8日 星期六

[圖]こずき合う白髮のご両人


心斎橋 ジャニス(大阪)2014/01/29

2014年2月7日 星期五

[畫]青空0405


畫:友川かずき(Tomokawa Kazuki)
文:立松和平
譯:橙子

一个路过的男人进来,喝了点水,洗了把脸,又就着桶里的水当镜子刮了胡子。见我站在院子里,他取下挂在腰上的毛巾,边擦脸边说,

「你,是这家的孩子么?」

是个年轻人。晃晃荡荡的军裤,走了形的背心。夏天的阳光把脸晒得生疼。

2014年2月6日 星期四

[音]夜遊び


詞曲:友川カズキ

「夜遊び」

柿は耳でコオロギを聴く
光る夜に頬紅は落ち
捨て身も惑いも直立のまま
裸身はさかさに泥雲になる
ワルツのステップ 架空のダンスだ

来る日怒濤の点ではあった
夏の子等は跡形もない
吠え面で結んだ相槌だけが
生け年者の手だてではある
ワルツのステップ 架空のダンスだ

「騙された責任 騙した責任」
卑しさだけが刻印された
兔ではないから人ではあるか
赤い舌ベラベラの人ではあるか
ワルツのステップ 架空のダンスだ

咎とケガレは地獄の面よ
桃色の背中が降りつむ棲家
何かしら光が立つのであれば
哀れは語るな 哀れは語るな
ワルツのステップ 架空のダンスだ


「夜遊」

柿子張耳聽蟋蟀
發光的夜裡腮紅褪落
搏命與困惑高聳矗立
一絲不掛倒像泥塊雲朵
華爾滋步伐 架空的舞蹈

接踵而至的點點怒濤
夏日的孩子們無影無蹤
終究只能臉色難看地附和
飽經世故識途老馬的對策
華爾滋步伐 架空的舞蹈

「被騙的責任 騙人的責任」
刻在臉上的卑鄙兩字
不是兔子就會是人嗎
有吐著赤舌滔滔不絕的人嗎
華爾滋步伐 架空的舞蹈

罪責與污穢都是地獄面向
沉落桃色後背堆累成棲處
還是有什麼光在昇起著
別淨說哀事 別淨說哀事
華爾滋步伐 架空的舞蹈

2014年2月5日 星期三

[詩]及位覚_猫

from:及位覚 遺稿詩集 18/19

「猫」

猫がいる
言葉の思い出せない
小汚い毛をした猫がいる
真昼のするどい日射した
小憎らしく刺繍されたカーテンの花が炎えていようが
死ぬことも考らえれぬ猫がいる
生臭くタラタラと脂のこぼれている魚をくわえながら
ミェヤアーミェヤアーと細く夜にとおるような
己の声を闇にして
気味悪くもうっとり出来る感性を持った猫がいる
腹では可愛い子供が育っていると信じ込み
ガツガツと腐りかけたヘビをほおばって
誰一人として近づけぬほら穴で
ミェヤアーミェヤアーとなきながらうっとりしている猫がいる


「貓」


忘記該怎麼言語
有著髒毛的貓
正午射下銳利光芒
似微憎的繡在窗簾上的花要燒起來
不會思慮死亡的貓
叼著漫溢腥味油脂滴落的魚
這樣喵喵叫的度過細長夜晚
自己在暗處叫著
惡臭中恍惚發出感性聲響的貓
深信著腹中養育著可愛的小孩
無懨的張嘴吞下腐敗的蛇
在沒人會靠近的洞窟
恍惚鳴著喵喵叫的貓