[音]風のあらまし
詞曲:友川カズキ
「風のあらまし」
ゆき過ぎた晩年に 酒で過去は洗えない
ありふれた拳では 風の脈さえ殴れない
とどのつまりを飄然と
父母は渡って帰れない
抱き取るすべさえも棄てたのだ
人知れず逃れ来る 風のややの足首は
やわらかな明らかな 白い花弁のようだ
まるごと声を吹きかけりゃ
得も言われず匂い立つ
骨身に涯はうつらない
アカシヤの枝葉に 刻んだ風のあらましは
へこたれた吠え面の ノドの仏の呻吟よ
とどのつまりを幾重にも
父母は渡って帰れない
抱き取るすべさえも棄てたのだ
「風的梗概」
歷經晚年 酒清洗不了過去
使出老拳 揍不到風的脈搏
結局飄飄然
徑直而去的父母
連摟抱都得放棄
微風腳踝 悄悄躲過來
柔軟明亮 如白色花瓣
無損聲響狂吹猛送
說不上來的氣味
真身輪廓迷迷濛濛
金合歡花枝葉 刻下風的梗概
一張臉哭喪著 喉結嗚嗚呻吟
結局一次次
徑直而去的父母
連摟抱都得放棄